「そのテクノロジーは誰のためか」
昨今、製造業では次々と新しい技術や加工方法などが生み出されてきています。
僕自身、そういった展示会などに参加するのも好きなので、わりと知識はあるほうかな…と思っています。
古くはNC旋盤から始まり、CAD‐CAM、3Dデジタイザー、3Dプリンターと時代を追うごとに革新的な技術(というか考え方ですかね)が出てきては世間を賑わせているような気がします。
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義肢装具の業界にも、デジタルのデータを取り込むための『立体スキャナ』や、自動で削り出す『NC旋盤』、デジタルデータでモデルを修正する『CADソフト』など、僕の知る限りでは15年前くらいから大手を中心に積極的に取り入れられている気がしています。
それぞれに利便性や有用性があり、前の職場ではベンチャーの機器メーカーさんと打ち合わせなどをしていた立場だったのですが……当時感じていた『この技術って結局誰の為の物なんだろう…』とい疑問。
よくよく考えてみると『手間御省くため』のものや『人員削減』のために導入されるものってけっこうあるんですよね。まぁ経営者の考え方ですが。
新しい技術が出てくるたびに。
『このテクノロジーは誰のためのもので、そして誰が喜ぶものなのかな』
それを皆で常に考えられる企業でありたいなと思っています。
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2020年に『kids design Award』を頂いた「sogood daVinci series」
お陰様で多くの子供たち、そしてご家族に喜んで頂けています。
どんなにテクノロジーが進んでも、掌の温もりが感じられる物作りを。
一つ一つ丁寧に、今日も出荷していきます☺

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